顧客からの無理な注文には、ニコニコ笑った顔でいつも居る開発側も、バカな営業の尻ぬぐいで、無理な注文を聞かなければならない事が多い。そんな中にも客(エンドユーザは別に居る)と営業と開発の微妙な関係が成立つことがある。
そんな、微妙な関係の中で生じる些細な問題が、怒涛の様な攻撃となって、各位を襲うのです。
紆余曲折あったが、システムのカットオーバーの日を来週始めに控えた、晴れた土曜日。
開発メンバーは、もう既に作業を終え、暫く振りの休暇を、ある者は家族と、ある者は友人と、過ごしていたのです。そこには、もうやることを終えて後は、営業と客が確認を行い。営業がドキュメントを作成すれば・・・っと言うところまで来ていたのです。
問題が有るとすれば、営業がドキュメントが作れなくて、泣きついてくる位の事で、それは些細な問題だとこの時には、本気で誰しもが思っていたのです。
彼等を攻めることが出来る人は、世界中どこを探しても居ません。彼等は、遡ること3ヶ月休みらしい休みも取らずに、寝る時間も惜しんで戦ってきたのです。客と営業の無理な注文と・・・・。
それらを全部やり終えて、戦士達は休養に入ったのです
しかし、神は、戦士達に一時の休養さえも与えてくれませんでした。
休暇は、一本の電話で終わりを告げました。この瞬間から、微妙に成立っていた、客-営業-開発の関係も終わりを告げたのです。
事の始まりは、親切心からでした。
営業は、開発が死屍累々の様相だったのを知っていたのです。従って、客にだすドキュメントを、営業側主体で作成する事にしたのです。ここまでは良かったのですが、営業が参考にした資料に問題が有ったのです。
営業は、過去に自分達が作成した資料を参考に、スペックや構成を書いてしまったのです。そして、微妙に成立っていた関係で、客も殆どチェック無しに、ドキュメントを受け取って、エンドユーザに流してしまったのです。
全てが、親切心から始まった事だったのです。開発は、休暇中で誰も居ません。その為に、営業は開発に確認取るのも面倒で、自分の判断で事を運んだのです。それが、親切心から来たことは間違い有りません。しかし、後になって思えば、なぜ開発の誰でもいいので、連絡を取ってくれなかったのか?
過ぎてしまった事を言ってもしょうがありません。
爆弾は被弾してしまったのです。それも、超弩級の・・・・・・
営業が提出した資料は、理想論が書かれている資料だったのです。そこから、機能を削って、交渉を重ねて、交渉を重ねて・・・やっと着陸できたのが、今動いているシステムなのです。提出された資料には、それはもう夢だと思える様な機能が盛りだくさん。エンドユーザにしては、望んだ機能が実は全て出来てきたのだと思って、そりゃぁ喜んだことでしょう。そして、自分の手柄のように、上申書にその旨をつけて、来期の予算取りの時に優位に働くように考えたでしょう。
しかし、実際のシステムは、そんな夢の様なシステムではなく、現実ラインで落ち着いたシステムだったのです。実際にプレゼンの場には、残念な事に界hつは呼ばれていなかったので、行けなかったのですが、客-営業とエンドユーザの担当者が、プレゼン(説明会)で顔を青くしたのは当然のことでしょう。最初に異変に気がついたのは、客だと言うことです。そうでしょう、自分が交渉した内容とは違うシステムのプレゼンが始まったのですから・・・。
そして、プレゼンが終わって・・・・・客-エンドユーザの担当者-営業 の三者会談が行われて、理由をつけて、カットオーバーを1ヶ月伸ばすから、その間に全ての機能を盛り込むっと言うことで、話が付いたのです。
微妙な関係は終焉を終え、開発は無能で無責任な営業を攻撃し、営業は休暇なんぞを取りやがった開発とチェックも連絡もくれなかった客を攻撃し、客は無用なトラブルを抱え込んだ営業を攻撃し、それぞれに怒涛の攻撃を加えては、同じ分量の防御お行っていたのです。
しかし、エンドユーザは待ってくれません。何としても、システムだけはあげなければなりません。そして、新たなデスマーチが始まったのです。
---後日談
後日、人事異動が行われたのです
休暇を取った開発からは、トップの人事異動だけで済んだのですが・・・。
営業は、関係した全員が、減給・解雇(任意) の処分が下されたのです。
会社側としては、営業の首を取ることで、開発の鉾を押さえようとしたのです。実際の話、どうみても、今回の件に関しては、開発は犠牲者です。客も非がある事を認め、原価ギリギリの工数を出してきました。実際の所、それでは足りない事は解っていましたが、それは、営業のミスって事で営業側の予算から回すことで、話が付いたようでした。